相続後の親に対する子供の想い

相続税申告の手続きが終わり、お客様に資料を返却する最後の面談の際に、亡くなった父親に対する気持ちをとても感じたことがありましたので、ご紹介します。

ご依頼者の状況

依頼者の親族関係図

最後の面談時

これまでの手続きを振り返りながら、それぞれ以下のことを話していました。

(長男)
「父親が亡くなって、なかなか気持ちの整理がつかないでいました。しかし、相続税申告の手続きをするため、父親が住んでいた川崎市にある実家を整理することで気持ちが少し落ち着いてきました。」

(二男)
「こんなにお金を残さなくても良かったのに。もっと自分の好きなことに楽しく使ってほしかったなぁ。」

感じたこと・事前にできること

(長男の話について)
近い親族が亡くなった後は、なかなか気持ちの整理をつけることは難しいと思います。手を動かして実際に行動することにより、落ち着いていくことが多いと感じています。

(二男の話について)
親は以下のような理由があってお金に手をつけない(つけれない)ことが多いです。
①若い頃から倹約生活をしてきた
②体力の衰えで使う気力が失われる
③預金が目減りすることが怖い
④少しでも子供に残してあげたい

(事前にできること)
③については、現状持っている財産から将来どれくらい使う見込みがあるのかを見える化することによって気持ちが和らぐこともあります。
④については、生前のうちに渡して子供や孫に渡すという選択肢もあります。
亡くなってから渡すと、子供や孫の反応が見られませんが、生前に渡すことで、喜んでもらう顔を見ることができます。

③④は具体的な計算が必要なため、家族だけでは解決できない場合には、専門家の知識を借りながら進められるといいと思います。事前に準備することで親子にとって、いい老後やご相続を迎えられます。

生前からのご相談も受け付けておりますので、川崎市登戸の相続専門の当事務所にお気軽にご相談ください。